内科
心臓病

動悸、息切れ、むくみ(心臓・呼吸器)の原因精査・治療を行います。

動悸・息切れ・むくみ

心臓病・呼吸器疾患・自律神経失調などの可能性があります。

動悸
持続時間や回数、感じ方を詳しく問診し、まず不整脈を疑い5分間の心電図や必要時は24時間心電図(入浴や運動可能)を施行します。
心臓に負担がかかっていないか胸部レントゲンを撮影したり、採血検査で貧血の有無、甲状腺ホルモンの出具合や、心不全の度合いをチェックしたりします。
息切れ・むくみ
心不全や呼吸器・腎疾患を疑い、レントゲン・心電図・呼吸(肺)機能検査・心エコー図検査・採血検査などを行います。

受診当日に、大半の検査は行います。
心エコー図検査は、後日予約制(女性検査技師)で詳細に行います。

心不全

『心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、
生命を縮める病気』と定義されています。

心臓のポンプ機能の代償機転が破綻したとが原因となります。
弁膜症(弁の逆流や狭窄)や心筋症(拡張型心筋症・肥大型心筋症・心サルコイドーシスなど)、高血圧症による左室肥大などが原疾患となります。
初期のころは、無症状や激しく動いた時だけ息切れが生じたり、軽い浮腫みだけ、中等症になると平地歩行だけで息切れや靴が履きにくいような浮腫み、重症になると安静時や寝転んだ状態での息切れ全身浮腫などが生じます。
詳細な問診のあと、心臓の負担・障害度合い・原因・治療法を決定するために、レントゲン・心電図・心エコー図検査などを行います。

心不全の重症度と共に、原因を見つけることが大切です。

原因(弁膜症・心筋症・不整脈など)によって、治療法が異なります。

重症の場合は、数分から数時間の単位で緊急対応及び基幹病院での入院加療が、救命に必 要となります。

手術や薬物療法で改善しても、再発防止のために一生の投薬が必要となることが多く、また病状に応じて細かな投薬微調整を当方で行い続けます。

弁膜症

心臓の4つの弁(扉:僧帽弁・大動脈弁・三尖弁・肺動脈弁)の
逆流症や狭窄症の総称です。

息が苦しくなる心不全では、特に、左心(動脈)系の僧帽弁逆流症、大動脈弁逆流症、大動脈弁狭窄症の頻度が大多数を占めます。
緊急手術となる例は少なく、投薬治療(時に緊急入院)で一旦心不全(息切れなど)の状態を安定化させ、適切な手術時期を見極め、基幹病院へ紹介します。
手術は最大且つ最後の手段でありますが、投薬治療で心不全が安定する患者さんが大半です。
手術を早めすぎると、自分の弁がまだ使えるのにもったいないです。一方、手術が遅すぎると、せっかく弁の機能は正常になったのに、心筋など心臓自体に後遺症が残り、心不全症状の改善が少なくなります。

病状(どの弁のどの部分がどう悪いのか)や弁の負担を代償している左室の元気さや大きさ、左房や肺動脈の圧力などをレントゲンや心エコー図検査にて判断し、薬物の増減や手術時期を決定します。

投薬下でも数年から10年程度で手術が必要となることがあります。

手術後も、形成弁(自分の弁を利用)での弁膜症再発の他、人工弁(生体弁・機械弁)の劣化や故障(血栓 ・パンヌス形成など)の早期発見目的に定期的な心エコー図検査が必須です。

不整脈

脈の乱れであり、自覚症状のない方もいれば、
ドキドキ、ドキン、ふぅーとする、意識を失うなど自覚症状のある方もいます。

不整脈の種類や頻度によって、治療法(経過観察・投薬・手術・ペースメーカー植え込みなど)が異なります
詳細な問診と不整脈の瞬間の心電図を捕らえることが正確な診断に重要です。
動悸の訴えがある場合は、その動悸の瞬間の心電図を取るために、24時間心電図を施行することが多いです。

脈の乱れた時間(何秒、分、時間)と頻度(1日、週、月に何回)をメモしてきてください。

激しい動悸が持続している際は、即座に受診し動機中の心電図を記録することが診断・治療に有用です。

動悸の訴えがある場合は、その動悸の瞬間の心電図を取るために、24時間心電図を施行することが多いです。

その他、不整脈の原因と病態把握のために、胸部レントゲン・採血(甲状腺ホルモン、心不全、肝・腎不全)・心エコー図検査などを施行することがあります。

下肢のだるさ・末梢動脈疾患

下肢動脈の閉塞や狭窄の可能性があります。

動脈の閉塞・狭窄で、下肢への血流が不足し、歩行数10から100mなどで通常は片方(もしくは両側)の下肢のだるさやこわばり・痛みが出現歩行停止。その後5分程度で回復するが、歩行すると同様の症状が出るという病気です。
重症になると、安静時でもだるさや痛みの出現、足の壊疽(くさること)が起きたりします。
動脈硬化(糖尿病・高血圧症・老化など)が主な原因です。

問診と視診、足関節上腕血圧比検査、下肢動脈エコー図検査などを行います。

心臓疾患・糖尿病の合併の有無を調べるために、心電図、胸部レントゲン検査、採血などを行います。